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理事長挨拶

 

新年のご挨拶

 

明けまして おめでとうございます。
昨年の正月と比較し、たいそう暖かな三日間でした。自宅のある六甲山でも、霜さえ降りない元旦を迎えました。藪の中に、うすピンクの花を見つけたので、ツバキかサザンカかしら・・・と、近よって見るとミツバツツジが、咲き始めていました。この陽気では、梅と桜が一緒に咲いてしまうかもしれません。

「暖かい」といえば、昨年12月には沖縄で第八回日本園芸療法学会を開催することができました。日中は半袖でも過ごせるほど、暖かな二日間でした。関東や関西はもとより東北や北海道からも、沖縄大会に多くの会員が参加しました。
大会長は、2008年の第1回大会と同様に高江洲義英常任理事が担当しました。「園芸療法士は医療分野にこそ、明るくなければならない」との常任理事の強い願いから、沖縄大会は「園芸療法における治療関係」について論じられました。ちなみに第1回大会は東京大学医学部鉄門講堂にて「園芸の療法としてのあり方」でした。

第一日目は、山中康裕理事(京都大学名誉教授)が「植物と大地にかかわる営みこそが、人間の根源的な行為」であることを、自身の庭造りを通してわかり易く講演をいただきました。また大森健一理事(獨協医科大学名誉学長)からは、画家・田中一村や、夏目漱石、また歌人・山頭火の事例をあげ、自然を介することによって人間がどのように解放されていくかということを、病跡学の視点から講演をいただきました。会場は両理事によるユーモアあふれる講演に、深い内容の中にも笑いがあふれていました。このような大会講演を見るにつけ、当学会が知識や経験の豊かな素晴らしい理事軍に守られていることを、感謝せざるをえません。
本学会は、2008年に、人間・植物関係学会の研究部会(園芸療法研究部会)から分離独立を行い、医療・介護・看護・リハビリテーション・園芸・園芸療法をはじめとする多職種連携に基づき、“園芸療法を「療法」として定義する”ことを目指して設立しました。今年から、園芸療法士の資格試験は一次試験(筆記)と二次試験(面接)に分離して、広く一般の方にも受験可能な制度を設定する予定です(詳細はHP)。
社会にとってなくてはならない職能として、園芸療法が認知されることを目指し、会員の皆様のより一層の精進を、今年もお願い申し上げます。

 

2016年1月

 

日本園芸療法学会理事長 浅野房世
(東京農業大学大学院農学研究科教授)